おもしろ商品

発想はどこから?

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「おもしろ商品」

 

(発想はどこから?)

 

 

 

 

「着想」、商品開発やサービス開発に携わる方にとって、どのようにそのスタート点を探し当てるか、常々頭を悩ませる問題です。

 

本日は、この冬に経験した「おもしろ商品」を通して、この一端を考えてみたいと思います。

 

  

 

代表的な「イノベーション」のための視点として、ピーター・F・ドラッカー氏が提唱した「イノベーションの7つの機会」が有名です。 1985年出版の「イノベーションと企業家精神―実践と原理」にて、提唱されたものです。 「真の開発」にはこれらの視点に立ちながら、業界や社会の常識を一歩踏み出すことが要求されます。

 

  

 

1)予想外の成功、失敗(内部、外部)

 

2)生産、流通段階のプロセスや価値のアンバランス

 

3)ニーズ

 

4)産業や市場の構造変化

 

5)人口構造の変化

 

6)価値観の変化

 

7)新しい知識や技術

 

  

 

  

 

**********思いで**********

今から、半世紀も前になりますが、瀬戸内育ちの筆者の冬の休日は、自宅の縁側で、太陽の光を背中に浴びながらの読書、風もなく、気候温暖な瀬戸内の日々の思い出です。

 

 当然、部屋を閉め切って暖房することもなく、省エネそのものでした。 夜も、炭によるコタツを囲むくらいで、その当時のエネルギー消費量は随分と少なかったと思えます。

 

日本の一次エネルギー消費量の推移を見てみますと、下記となります。

1971年 2.55トン(石油換算、一人当たり)

2001年 4.10トン(石油換算、一人当たり)

2001年 0.726トン/中国、 1.49トン/世界平均)

 

 いったいあの太陽の温もりの心地良さは、何なのでしょう?

遠赤外線による、芯からの温もり、体を循環する血液が温もり、全身にその熱を供給するわけです。

 

体温の多くの熱は、お尻の筋肉で作られています。 お尻から全身に熱が供給される構造です。 それゆえ、お尻に直射日光を受けると、全身が心地よく温かくなります。

 

**********太陽の恵み**********

太陽の光、この光をそのスペクトルで見ますと、0.6μを頂点とし0.31.5μの幅の山と

15μを頂点とし740μの幅を持つ、2つの山を持った光です。 この内、地球に届くのは、地球大気による吸収が少ない、透過率の高い周波帯となります。 結果、地球表面に届く太陽光の波長帯は0.41.0μ波長帯、8〜12μ波長帯となります。

 

 今話題の岩盤浴、これに利用されるブラックシリカが常温近くで発する遠赤外線は、414μの波長帯において、高い放射率を保持し、太陽の温もりと同じ、スペクトルを有します。

 

 また、この波長帯は、多くの地球生命体を育成する育成光線とも呼ばれています。

因みに、地球に入射する太陽放射エネルギーは342W/m、反射量が107W/m

 

赤外線として放出される量が、235W/mで、均衡します。

 

 

**********心も体もホッカホカ**********

 この冬に入る前に、ホームセンターを探索、自動車部品コーナーに、“電気のいらないあったかクッション”なる品を発見、販売者は、車での座席用を想定したものと推定。

 

その包装紙に、輻射熱利用とあり、価格も安く、あまりその性能に期待はしないが、試し買い。 日々使用の椅子に座布団代わりにて利用してみたが、意外や意外、お尻の下から、幼い頃に感じたあの“太陽の温もり” 

 

さらに、体の芯から暖かくなる感じ、部屋の暖房が無くても、体は“ホッカホカ”感十分となることを発見。

 

この冬は、随分と省エネに寄与したものと、心まで暖かくなるおまけ付き。

快適性を増しながらの、省エネ手段、いろいろ有りそうです。

 

また、このシートの優れている点、通常の電気製品の遠赤外ヒータの場合、かなりな高温にしないと遠赤外線を発生しません。 この為、一般的には電気で加熱する手段が取られます。

 

また、岩盤浴の場合も、石自体を約40℃程度にするための加熱手段が取られます。しかし、

このシート、なんとこの暖めを体温により実施するのです。 

 

全くエネルギー無しで、遠赤外線を放出させ、体が暖かくなる。 電気座布団の伝熱加熱と違い、遠赤外線による放射過熱のため体の芯から暖かくなります。 まさに“太陽の温もり”です。

 

外部エネルギー無しで、体が温かくなる“エネルギー保存の法則”に反します。

技術者の常識を超えた商品です。

 

 

 

 

 

 

 

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