いまさら聞けない物流用語?ピッキングその２ 【経営MAGAZINE】

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ピッキングの方法には、大きくわけてトータルピッキングと、シングルピッキングがあります。

トータルピッキング

一度アイテム毎にピッキングを行い、その後荷さばき場などでオーダー別に仕分けする方法です。

まとめてアイテムを取りに行くため、作業者の導線を短縮し効率を上げることができますが、仕分けスペースが必要であり、仕分け完了まで進捗状況が把握しにくい、緊急・追加時に対応しにくい、という欠点もあります。

複数オーダー分のピッキング後は仕分け作業が必要になります。仕分けには摘み取り方式、種まき方式があります。

摘み取り方式は、発送先別に商品別の仕分けができる方式です。オーダーに応じて発送先別に必要なアイテムを集める方法です。出荷先・アイテム数が多く、オーダーごとの出荷数が少ない場合に適しています。シングルピッキングと同様の作業です。

種まき方式は、商品単位で店舗別の仕分けができる方式です。注文を集約して商品ごとの総数をピッキングし、その後発送先ごとに仕分ける方法です。発送先数の増減に柔軟に対応できます。

シングルピッキング

オーダー毎にピッキングすることで、梱包する単位毎にアイテムを集めます。オーダーピッキングとも呼ばれ、BtoC（特に通販、宅配向け）などで一般的な方法です。オーダー毎の出荷アイテム数が少ない場合に適したピッキング方法です。

梱包単位とピッキング単位が一致するため、ピッキングしたものを梱包すれば、すぐに出荷できるシンプルな方式です。しかし、ピッキング移動距離が長くなったり、ピッキングスペースが広がる欠点があります。

ピッキング方法の使い分け

基本的にトータルピッキングは、シングルピッキングの何度もピッキングエリアを歩く無駄な時間を削減するために行います。そのため、時間は削減されますが作業工程が一つ増えます。

よって、同じ荷主のアイテムをピッキングする場合でも、オーダーの量によってどちらのピッキング方法を使うと効率的かどうかは変化します。

また、トータルピッキングをする際、通常のピッキング指示書とは別に「トータルピッキング指示書」が発行できるとその効率もグッと上がります。

トータルピッキングをした方が早いか？それともシングルピッキングをした方が効率的なのか？作業者はどこで判断するのでしょうか。また、判断する作業は無駄になっていませんか？

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株式会社オフィス　エフエイ・コム

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