経営計画発表会の開催（株式会社　ＲＥ

経営計画発表会の開催

経営計画書作成支援のケジメ

経営計画発表会の開催

経営計画書の内容やフォーム、進め方は、それぞれの経験や意見で異なり
ますが、経営計画書の目指すべき方向性は、ほとんど同じと言えます。
私達が、「経営計画書」の必要性をクライアントに提案する時には、必ず次
のように伝えます。
　　①計画書がなければ、将来どういう方向に経営を進めるのか、ビジョン
　　　　の計画的な推進が出来ず、「思いつき」「出たとこ勝負」では、経営が
　　　　安定しない。

　　②計画書が無ければ、金融機関からの融資を受ける際に、「自社が今後
　　　　どういう方向で収支改善を図り、借入を返済して行くのか」と言う思い
　　　　が金融機関に伝わらず、融資をうけるのも難しくなる。

　　③計画書がなければ、企業で雇用されている従業員に、「会社は今度
　　　　どうするのか？どの方向にどのように進むのか？」が説明できず、
　　　　「従業員のヤル気」やモチベーションを高める事が出来なくなる。

　　④計画書がなければ、経営者自身「自分の会社をどうしたいのか」言う
　　　　イメージがわかず、漫然と経営する事で、「社長のマンネリ」が生まれ、
　　　　「社長のヤル気」にも水を差す。

　　⑤計画書がなければ、計画的な仕掛けや事前対策が打てないので、
　　　　売上対策・コスト対策・キャッシュフロー対策などの実行成果が出
　　　　にくい。

　　⑥計画書が無ければ、毎月の会議も数値報告や目の前の対策ばかり
　　　　で時間を費やし、将来の対策を検討しない。

　　⑦計画書がなければ、経営者の頭の中だけで考えて、往々にして対策
　　　　が見えなくなる事がある。文書化する事で、視覚的にも理解しやすく
　　　　なり、頭を整理できる。

　　⑧計画書を作成する段階から、役員幹部だけでなく、従業員の一部を
　　　　参加させる事で、｢最高の実務的な教育」になる。

　　⑨計画書があるから、それをチェックし、軌道修正し、新たな対策を
　　　　立案し、行動に移すと言う事が出来る。計画があるから、反省も
　　　　出来、学習効果につながる。

この「経営計画書」は、作成する事の意義も大きいのですが、それと合わ
せて「経営計画発表会」を、全社員に向けて行なう事も意義深いものがあり
ます。
私達も、今まで延べ２００法人くらいの経営計画発表会を推進してきました
が、多くの経営者がその発表会に満足されます。その理由は何か？
それは、「社員が参加した発表会で、緊張感ある演出」があるからです。
単に、経営者と一部の幹部だけで計画書を作成しても、社員は蚊帳の外
になります。それでは「会社の思い」は末端まで伝わりません。
社員と面と向かって、方針や対策を言葉だけでなく、文書や目で見て分かる
形で伝える事で、「社員参加型」を推進する起爆剤になっていきます。

それでは、「経営計画発表会」の進め方をご紹介します。
先ず、経営計画発表会の式次第は、下記のような順番と内容です。

　　①開会の辞
　　　　・司会者又は開会の辞を宣言する人が声高らかに告げる。

　　②経営理念・基本方針唱和
　　　　・全員で唱和する。

　　③社長方針発表
　　　　・現在の経営環境、将来ビジョン、前期の反省、今期の展望、今期
　　　　　の経営方針について、１０～３０分で話す。

　　④部門方針発表
　　　　・各部門長が自部門の方針や計画、目標を全員に発表する。

　　⑤社員代表宣誓
　　　　・社員代表が経営者に向かって、宣誓文を読み上げる。

　　⑥来賓祝辞
　　　　・取引先や銀行の支店長等から、挨拶と激励を頂く。

　　⑦激励講演
　　　　・コンサルタントや会計事務所の所長が３０分未満で社員向けに
　　　　　激励の講演を行なう。

　　⑧鬨の声
　　　　・皆で「エイエイオー！」と言う。

　　⑨閉会の辞

このような展開で、９０～１２０分が、オーソドックスな流れとなります。
全員に経営計画書を配布して説明したり、プロジェクターで発表したり
しますが、この式次第の進行には、コンサルタントや会計事務所職員が
深く関与して頂かないと、正直締まりません。
私達は、司会をその企業の社員にさせる場合、司会進行マニュアルを
作成し、それを大きな声で読み上げれば、円滑に進むような手配まで行い
ます。
この「経営計画発表会」までをしっかり行なう事が、経営計画書作成支援
のケジメと言えます。
この発表会自体を「単なるセレモニーで、費用だけかかって意味がない」と
言われる方もいますが、経営者の多くは、結構喜びますし、イベントと言う
よりも、「ケジメ」をして捉えています。
また、それを来賓の方に見せる事で、「会社の決意」と一致団結が見えて、
来賓の方も感動されるものです。
そして、最後のケジメになるのが、コンサルタントや会計事務所が行なう
「激励講演」です。ここでしっかり、参加者を引き付ける話しが出来れば、
満足度はさらに向上する事になります。

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