第13回　面白アイデア商品（株式会社ウエストウッド・コンサルティング）

第13回　面白アイデア商品

[まくら話]

今回から時々「面白アイデア商品」のコーナーを設けます。
時には軽い話題で息抜きをしましょう。

アイデア商品には商売のヒントが詰まっています。
皆さんが見つけたアイデア商品もどんどん教えてくださいね。

では今回の商品をご紹介しましょう。

3月3日、ＪＲ博多シティがオープンしました。
この商品は、新博多駅ビルのキーテナント、阪急百貨店で見つけたものです。

この写真の男は、空を飛んでいるようにも、体操をしているようにも見えます。
これはいったい何をするものなのでしょう？

[本題]

この男の名は「ＣＵＰＭＥＮ（カップメン）」。
彼は、カップ麺にお湯を注いだ後、めくり上がりそうになるフタを、体を張って押さえてくれます。

確かに、箸で押さえても不安定だったり、スプーンや皿で押さえるのも味気なかったりしますね。
ＣＵＰＭＥＮは、この出来上がりを待つ3分間の光景を、楽しいものに変えてくれます。

下の写真をよく見てください。
フタの熱を受けて、次第に腕が白くなっていきます。
こんなにいじらしく、一生懸命押さえてくれて出来たカップ麺ですから、気のせいかいつもより美味しく感じられます。

この商品を考案したのは馬渕晃さんというデザイナーです。
「フタを押さえていない時間の方が多いので、その時の状況を考えデスクやキッチンにちょこっと置いておけるように工夫しました」と語っています。

こちらを向けて置いてみると、アンパンマンのような目と鼻がついていてかわいいですよ。
ＣＵＰＭＥＮは840円。楽天でも購入できます。

さて今回の教訓は…
「日頃何気なくやっていることで、味気なく感じられるところを探してみよう。そこにアイデア商品のヒントがある」

皆さんが持っている「面白アイデア商品」も教えてください。
このコーナーで紹介していきたいと思います。

返信はこちら　westwood115@gmail.com

[こぼれ話]

前々回のメルマガで、こうち生協のお店に「コープ神社」が作られている話をしましたが、この度オープンしたＪＲ博多シティの屋上には「鉄道神社」が作られています（写真上）。

似たようなもので、小倉そごう（2000年に閉店）の屋上にもお寺がありました。
が、それは元々その土地にあった寺院を屋上に移したもので、建設交渉の結果出来た珍風景でした。

こちらＪＲ博多シティの「鉄道神社」は、アミューズメントとして作られていて、参道もあれば出店もあり、お祭りの賑わいが演出されています。
これは巨大なアイデアですね。

この鉄道神社の中にユニークなオブジェがあります（写真下）。
九州をかたどったブロンズの上で、7人の小僧が汽車ぽっぽ遊びをしているというもの。
7人の小僧は九州7県を表しているのでしょう。
これはかわいいアイデアですね。