例えば飲食店の場合、昨対95%なら良い方だという状況です。昨対を上回っているところは非常に少ないです。そのような状況下において、予算はどうすれば良いのか迷うところです。
まずは無理をしないことです。達成するのが難しいような数字を出してもしようがないです。できれば現実的な数字が良いと思います。
店によっては昨対を割った予算というのも出てくるかもしれません。ただし、昨対を割った数字で良いという訳ではないです。最低限、昨対割れしている分、経費や人件費を削らないといけません。売上は未達でも利益は維持できている状態にすることが大事です。
でも昨対割れの予算というのは、あまり気持ちの良いものではないです。これくらいでOKしてくれるのなら良かったと思っていると、ズルズルと数字は下がって行きます。
大事なのは気持ちの持ちようです。少々昨対割れしても大丈夫だというふうになるのが怖いです。
実情に合わせて予算は作られた方が良いですが、その予算を達成させるための方法論や手段をいっぱい出すことです。それがないと本当に売上は下がって行きます。
どちらかというと、今必要なのは予算を下げることよりもこの対策案の方です。下がったものは仕方ないです。でもそのままダラダラと行くのは良くないです。
店長が何を考えているか、次の手は準備しているか、さらに悪くなった時を想定しているかなどが気になります。
また、景気が少しでも良くなれば元の数字に戻るではという安易な考えはしないこと。もう昔とは違い、一度落ちたマーケットや売上は元には戻りません。今の状態をどうやって維持して行くかを考えないといけない時代です。
さらに、新しいものを常に生み出すという発想が必要です。新しい商品・サービスやビジネスモデルを創り出すパワーが大事です。
予算数字よりも大事なものがあります。それは、売上に直結しなくても、やりたいこと、やってみたいことにチャレンジすることです。
中小企業オーナーは景気が悪くても、業績が悪くてもこのやりたいことが明確にあるためイキイキされています。
売上は伸びたり、下がったりします。そのことに一喜一憂するよりもやりたいことを見つけて対策を打つことです。対策のない予算は危険です。
どこまで対策が打たれているかで、予算の精度が決まるような気がします。
ビジネスコラム提供者情報

- コンサルタント:経営
- 株式会社 武内コンサルティング
- 大阪府東大阪市長栄寺11-5-804
大学を卒業後、経営コンサルタントで知られる船井総合研究所で 17年間お世話になり、平成19年10月1日より独立・開業いたしました。 事業内容・行動内容は、中小企業様・個人店様対象の現場密着型の コテコテ経営コンサルタントです。 独立 …
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