【ホテル・旅館の売店活性化】できたて・作りたてのファーストフードの導入（株式会社　武内コンサルティング）

【ホテル・旅館の売店活性化】できたて・作りたてのファーストフードの導入

【ホテル・旅館の売店活性化】できたて・作りたてのファースト …

箱菓子が売れなくなっています。様々な食品が出て来ていますが、客単価は下がる一方です。生活雑貨なども近くのコンビニで購入されますので売れません。

売店そのものを見直す時期に来ているような気がします。それも単に商品を入れ替えるだけでなく、抜本的な改革が必要かもしれません。

家にはモノが溢れ、極力モノは少なくしたいと思っておられる方も多いと思います。記念品なども今は写真という便利なものがあるため、なかなか買ってくれません。

そうすると、これからうけるものは？

そこでしか買えないもの。できたて・作りたてのものが欲しいです。どの売店やサービスエリア、道の駅などへ行っても同じ商品が並んでいます。そうすると慌てて買わなくても大丈夫と思ってしまいます。

しかし、オンリーワンのできたてなら買わないといけないと思います。ミソはこのできたて、作りたてです。もうすでにメーカーに委託してオリジナル商品を作っておられるところはたくさんありますが、やはりやや苦戦といった感じです。爆発的には売れないようです。理由の一つは、ブランド力がないからです。箱に入った商品というのは、見た目とパッケージ、あるいは社名・商品名で判断されます。試食を行ったとしても他社商品との差別化は難しいと思います。

店内で作りながら、その過程を見ていただき買っていただく。当然、試食も有りです。朝一番からお客様が行列になるくらい人気が出れば理想的です。その商品を目当てに地元のお客様まで来ていただければ大成功でしょう。

ただし課題もあります。そういう売場を売店内に設けることができるかどうかです。厨房設備を設けようと思うと、そう簡単にはいきません。ロビー近くで外からも見えるような場所ないでしょうか？

もう一つは、朝一番に地元の菓子・ベーカリー店さんに来ていただき、できたて・作りたての商品を販売するという方法もあります。青果物についてはすでにやっておられると思いますが、菓子やパンも面白いと思います。また、惣菜なども検討の余地があります。例えばコロッケなどの揚げ物など・・・

結局、昔からある箱菓子には手を出さなくなっている感じがします。生で、その日のうちに食べないといけないようなもの。あるいはその場で食べてしまわないといけないもの。そういうものに人気が移っています。

どんなに商品探しを行ったとしても、できたて・作りたてには勝てません。それと、売ろうと思えば、観光客向けの販売だけでなく、足元のお客様にも販売強化をすること。もう宿泊者向けに売店を営業するだけでは弱いです。

もう一つ大きな課題があります。上手く定番化すれば良いですが、お客様は飽きやすくなっています。ブームの時期も短くなっています。だから3年サイクルで変えることが理想です。投資はかかるかもしれませんが、それくらいの発想も必要かもしれません。

売店を強化しようと思えば、斬新な発想で、根本的に改革を行うことが急務のような気がします。