事業発想の視点【話題から見える新市場】（（有）関西中小企業研究所）

事業発想の視点【話題から見える新市場】

変化の中にチャンスあり！

今年はＬＣＣの就航と電気自動車が話題となりました。クリスマスシーズンを目前としたこの時期、peachのホームページを覘くと海外を含めた観光地への「客室乗務員がおすすめする女子旅」広告が複数掲載されています。一方で、時間とお金を持つと云われる高齢者向けの広告は掲載がありません。

電気自動車の普及やガソリン自動車の燃費向上、高速道路料金の割引制度等、自動車を利用する環境は大きく変化しています。これら技術革新や政策がもたらす車利用の割安感と、団塊世代の現役引退による時間消費型活動の市場拡大と云う社会現象を考え合わせますと、車を利用する時間をかけた国内旅行市場が浮上します。

忙しい現役世代の旅行は、限られた時間で目的地に素早く到着し、如何に長く現地で滞在するか、休日をフルにエンジョイできるかが焦点となり、羽田を業務が終わった深夜に飛び立ち、帰りは勤務開始日の早朝で、そのまま勤務地に向かう行動スタイルが話題となっています。

これに対し、現役引退組は、如何に長い余暇時間を有意義に使うかが焦点であり、電気自動車を含め、車での旅行が燃料費も高速料金も、従来と比較すると格段に安くなった場合、1960年代にTVドラマで有名となったナッキンコールの歌声に乗ってバズとトッドが活躍する米国ドラマ「ルート６６」、このドラマのように道路沿いに多くのドラマが誕生するのではないでしょうか？

現代版の弥次喜多道中日誌がツイッターで流れる世の中になるのか？　全国の主要道路沿いに、充電拠点となる宿場町が整備され、ご当地自慢の物品や観光拠点が活性化する。

そのような新市場の夢は如何でしょうか？

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