何故、いろんな企業が化粧品事業に進出するのか? 化粧品ビジネスの魅力とは?
私は行政書士になる前、某化粧品会社に長年勤務しておりました。その会社には創業期の、まだ知名度も何もない頃より入社し、以後、上場を果たすまで約31年間在籍しておりましたが、その半生を通じて化粧品ビジネスの“いろは”を学び、奥の深さを知り、そしてその魅力の隅々までをこの目で見てまいりました。
「化粧品」という商材について
「化粧品」というのは「人」というものがいる限り、必ず存在している商材です。何故なら、“美しくありたい”、“いつまでも若くありたい”という「人」の願いは本能に根差すものであるからです。神代の昔から人は着飾り、顔にはメイクを施し、そしてその美しさを誇張し、権勢を誇示する努力をしておりました。日本では「日本書紀」の時代から人は顔におしろいを塗り、平安貴族は化粧を楽しむことが当たり前でした。また古代エジプトの壁画を見れば、当時の人はオーバーなまでのアイメイクを施し、そしてクレオパトラはその美しさを一層アピールしていたことがよくわかります。このように化粧品というものの歴史は非常に古く、そして現在にいたっても美しさ、若さを誇示したいといった人の願いや行動は何千年も前と何一つ変わっていません。美しさ、若さを誇示することは人間の本能によるものであることの証明がここにあります。本能に根差す商品、言い換えればそれは不況に強いことも意味します。古くは第二次世界大戦後、食べ物や物資も無かったころ、人々は様々な我慢を強いられました。そんな時代でも、女性は化粧品だけは欲しがったといいます。また、新潟で発生した中越大地震の際、避難所に逃れた方々は着る物や食べ物にも事欠く不自由な生活を強いられました。そんな避難所近くのコンビニエンスストアの中で普段より一番売上が上がったものは何か?それは着る物でも食べ物でもなく化粧品だった、という記事が当時の新聞にも掲載されておりました。
このように「化粧品」というものは、その商材としての強さや、好不況の影響も受けにくいことに加えて、さらに大きな特徴がもう一つあります。それは会社の知名度と売れる商品とは相関関係にないということです。有名な会社の商品より、無名なものでも“高品質な優れた商品(効果や使い心地など)”“商品の魅力を感じていただけるもの(可愛らしいパッケージ、魅力的な雰囲気のあるもの等)”などの条件が備わっていれば、むしろそちらを使いたいという風に変化するのが、化粧品という商材の顧客の気持ちです。私が入社した頃の会社は無名そのもので、当時、私は「こんな名も知れない商品が売れるのか」と不安に思っていたものでした。それでもお客さまに商品を気に入っていただければ、今使っているものに変えて商品を購入していただけ、会社もすごいスピードで売上を伸ばしていきました。
よく、化粧品市場の大半の売上を有名メーカーで占めていると誤解されますが、実はそういった有名メーカーの売上などというのは市場のほんの一部です。「化粧品会社」というものは日本において数千社もあり、大、小様々な売上の会社によって市場が構成されているのです。また現在、“有名”とされる化粧品会社の中には、数年前に化粧品事業を始めたばかりの会社が何社も存在しています。その中には全く“畑違い”の企業が最近、化粧品事業に進出して、あっという間に数百億の売上を達成しているのは、皆さんご存知の通りです。
☆ 商品開発に協力いただいているLABORATORY
化粧品事業というのは、このように大きな可能性を秘めたものです。商品戦略、販売戦略を綿密に立てて事業を開始すれば、必ず売上は伸ばしていけるものと私は考えています。また「化粧品」 という商材は物自体、場所をとるような大きなものではなく、倉庫料、発送費などの物流コストも抑えることができ、さらに消耗品であるために、常に新規顧客の開拓を余儀なくさせられるというものでもありません。このことは「化粧品」という商材の付加価値の高さを物語っています。
当事務所ではそんな化粧品ビジネスに興味を持ち、チャレンジしてみようと思われる方に、できる限り、1.初期コストを抑え、2.小ロットで、3.かつ高品質な商品を製造できる技術力のある製造業者を選定し、化粧品事業に参入しやすくなるよう支援するとともに、販売促進全般にかかわるコンサルティングを通じてノウハウを提供し、一人でも多くの方に成功していただけるよう活動を強化しています。
どうぞお気軽に、どんなことでもご相談ください!!
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代表者 朝尾 利彦 (あさお としひこ) ・登録番号 12080486 ・東京都行政書士会 ・首都圏マンション管理士会 ・行政書士 ・入国管理局承認申請取次者(東)行12第218号 ・マンション管理士 ・管理業務主任者 ・不当要求防止責任者 所在 …
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