現代の花咲きじいさんか?
[会社は日々成長してこそ、社会に貢献できる<1>]
枯れ木にハイを振りかけて花を咲かせる・・・・・・・。
お伽話だ。
子供心にも、そんなことがあるものか・・・・と、ハラで笑って聞いたものだが・・・。
なんと歴史のある巨大会社(老木カナ?)の経営危機を見事に再生させた人物がいた。
・・・・・・・・見事に枯れ木に花を咲かせたのだ・・・・・・・・。
日本航空を見事に再建した名誉会長が、平成25年3月31日付で取締役を退任した。
会長就任から3年、日本航空のV字回復という輝かしい業績を達成して経営の第一線から退くことになった。
その人は稲盛和夫氏だ。
取締役としての最後の会見で「成果は社員が努力した結果」と強調していた。
ご本人の書かれた著書がバカ売れしているとのことだから、とっくに読まれた方も多いと思う。
稲盛氏は27歳で「京セラ」を創業し、52歳でDDI(現KDDI)を立ち上げている。
素晴らしい経営手腕の持ち主だが、単に経営手腕の優れた人・・・・・・と読み過してはいけません。われわれにとっては、稲盛氏の著書から学び取ったものをどのように生かすか・・・だ。
これにはコツがあると思う。
そもそも一つの会社である事業体が「左前」になるには、幾多の理由がある。
そのうちの一つには「共通認識の欠如」がある。
企業組織がもつ役割で問題意識が全社で共有されていないことが多くあり、一方の部門からは他の部門の問題点が良く見えるものに、発言の場がなかったり、発言できない環境だったりすることがある。(縦割り組織の欠陥?)
こういうことが会社を左前にしてしまう。
だからこそ、再建に当たっては、全社員の意識改革から始めることになる。
「外れた歯車」を軌道に乗せるために行う意識改革だ・・・・。
それは問題意識を共有することが目的だ。その意識改革は一朝一夕にして習得できるものではない。まして、理屈がわかったからコーチなしで始めようとしても難しい。そこに・・リーダーシップを持った人が指揮を執ることで達成できる。
稲盛氏いわく「復活は社員献身の結果」だ。それは意識改革と部門別採算制度だと言っている。稲盛氏以外にも同様に技術がありながら立ち行かなくなった会社にテコ入れして見事によみがえらせた経営者という方々は多くいる。
日産自動車のカルロス・ゴーンさんや、日本電産の社長永守重信さんもそうだ。
ビジネスに必要な視点として「鷹の目」と「蟻の目」をバランス良く物事を見ることが必要だ。
左前会社を再建できたコツを知り、自社の発展に生かすべきと考える。
具体的な意識改革ツールは・・・〈2〉で。
ざっくばらんな座談会メンバー募集[決算書の見方作り方活かし方より]今回のテーマは活かし方設例同じものを売っていても儲かる会社もあれば 反対に損をだしてばかりで儲けられない会社もあります。どうしてでしょうか。この会のメンバーを希望される方をお待ちしています。
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- 佐藤春男税理士事務所
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私の通った大学は6大学ではありません。私は凡人です。30歳までは某大手専門学校の講師をしていました。30歳を過ぎてから国家試験を受験しましたので、30歳くらいで税理士になった人に比べれば実務経験が少ないわけです。しかし、税理 …
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