成功する管理会計の仕組み作りにおけるアセスメントの必要性（株式会社シーシー・ネットワーク）

成功する管理会計の仕組み作りにおけるアセスメントの必要性

知識や技術に役立つコーナーです。

「成功する管理会計の仕組み作りにおけるアセスメントの必要性」

これからシリーズ8回に渡って企業業績を評価する上で要になります管理会計、「成功する管理会計の仕組み作り」の実現に向けて、羅針盤としての「アセスメント」についてご紹介します。

　日本にある企業の中で、精度の高い管理会計の仕組みができているところは20％もあればと各社の経理部門の方からは聞いています。管理会計も範囲が広く、損益予算管理一つをとってもいろいろな切り口で分析ができ、問題の原因究明を深堀できる仕組みはなかなか難しいものです。

このシリーズでは、企業業績評価を正確に行い、問題の原因究明に深堀ができる精度の高い管理会計の仕組みを作ることができるのか、現状の仕組みとありたい姿とのGAPがどのくらいあり、実現性は何％の確率にあるのか、実現に向けてどこにどんな課題があるのかを、アセスメントを実施することで課題を明らかにし、リスクを最小限に抑えた、実現に向けての方針、方向性、課題解決に向けて評価、示唆するものです。

大なり小なり企業では複数の事業を行っています。20％～30%が利益を創出し、30%～40%が赤字を出し、残りがトントンであるとういうのが実態です。20%の事業が80％の利益を上げているというのは80対20の法則に当てはまります。

残りの事業のほとんどは赤字や利益がでないにも関らず事業を続けている。何故、このようなことが起きているのでしょうか。それは、事業を簡単につぶすことができないこともさることながら、事業のどの分野が利益を上げているか、どうして利益が上がらないのか、何故利益のでない原価構造になっているのかを把握できていない、それなのに、いつかは黒字になるだろう、景気がよくなれば何とかなるといった感覚で判断している。

このような感覚ではなく、事実に基づいたデータをいろいろと分析、深堀して正しい意思決定が支援できる管理会計の仕組み作りをすることで感覚からデータ重視の業務へシフトすることができます。そこで、重要となる「アセスメント」について、これから8回に渡ってご紹介します。

１回：管理会計アセスメントとは、

２回：管理会計アセスメントプロセス

３回：ありたい姿を導く分析手法

４回：SWOT分析：外部環境分析と内部環境分析

５回：SWOT分析：クロス分析

６回：BSC分析

７回：現状分析

８回：評価（全体と個別）

　　　　１回：管理会計アセスメントとは、へジャンプ