今日から、第一回目の管理会計アセスメントについて紹介をします。
管理会計の目的は、自社の会計に関する数字を明らかにし、その数値から何が起きているのか、何が問題となっているのか、どのような対策を打てば目標と実際のGAPを解消できるかを、経営者をはじめ全社の管理職まで共通の認識を持ち解決の示唆を促すものになります。
管理会計アセスメントとは、ありたい姿と現状とのGAPを把握し解決の道筋をつけることです。ありたい姿とは、会計の数字を使ってどのような管理をしたいかということです。具体的には予算と実績の管理をすることです。ここでの予算は、企業として達成したい目標になります。目標は中長期で考えそれを単年度に落とし込んでいく必要があります。実績は、事実を落とし込んだ内容になります。事実をどこまで正しく反映するか、反映できるかはそれぞれの企業の思いであり実行力になります。予算と実績のGAPをどこまで捉えられるかを、どうすれば捉えられるかを事前に調査分析評価したものがアセスメントになります。
アセスメントは、ありたい姿を実現する上で現状とのGAPを組織、業務、情報システムに渡って調査、分析、評価するものです。現状の組織で問題はないか、業務ルールやプロセスに問題はないか、情報システムから要求するデータを入手できるのかなどを評価します。
ありたい姿とは、予算と実績とのGAPをいろいろな切り口で見えることです。例えば、会社全体で予算と実績がどのようになっているか、会社の中を掘り下げてみると複数の事業で構成されています。事業ではいくつもの製品やサービスを扱っています。このように事業や製品、サービス単位で予算と実績がどのようになっているかを見たいといった要求がでてきます。さらには、顧客や地域といった切り口、またそれらを集約した形で、みたいといったこともあります。どこまでどんな切り口で見たいかは企業によっても変わってきます。どこまで見たいか、どこまで見る必要があるか、見るためには組織、業務、システムまで多岐に渡って検討していかなければなりません。
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