第ニ回目の管理会計アセスメントプロセスについて紹介をします。
第一回でもお話をしましたようにアセスメントは、ありたい姿を実現する上で現状とのGAPを組織、業務、情報システムの観点で調査、分析、評価するものです。
今回は、アセスメントを実施する上でのプロセスについて具体的に説明をします。
プロセスの順番は、ありたい姿、現状把握、評価の順になります。現状把握を先に行い、ありたい姿を後から行っても構いません。現状は、実際に今行っている内容を確認する作業になります。現状を正しく漏れのないように組織、業務、情報システムについて事実を確認、把握する作業になります。進んでいるとか、進んでいないとかは関係なく、事実をきちんと掴むものです。現在、問題があればそれも正確に把握する必要があります。
ありたい姿を描くにはどうしたら良いでしょうか。やり方はいろいろあると思います。現状の問題を改善してこれがありたい姿と決めることもできます。しかし、ありたい姿は自社の業績を改善するためのものでなければなりません。自社の業績を改善するためには、目先のことだけでは駄目です。将来に渡っても考えていかなければなりません。将来も含めてありたい姿を描くことができれば、これと現状とのGAPを組織、業務、情報システムの観点で比較し、どのようなGAPが存在するのか、どのくらいのGAPが存在するのかを全体として組織、業務、情報システムを掘り下げて個別としても評価する必要があります。
全体、個別で評価した結果があまりにもGAPがあるのであればありたい姿の管理会計システムを断念せざるを得ないといった判断もでてきます。
その場合は、自社の実力に合わせてありたい姿を見直す必要があります。ありたい姿のレベルを下げる場合もあるかもしれませんが、スコープを全社からある特定の事業を対象に行うこともあります。断念のままというケースもまれにあるかも知れませんが、企業にとっては管理会計の仕組みは必須であり、どこかにGoalを設けるべきです。
以上
最近投稿された他のコラム
ビジネスコラム提供者情報
- IT:システム開発
- 株式会社シーシー・ネットワーク
- 東京都千代田区神田鍛冶町三丁目7番4号 神田374ビル 8階
社長挨拶 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 私たち、シーシー・ネットワークは、2000年4月の創立以来、誠意と創意、情熱をもち、社員がパートナー様と力をあわせ、コンサルティングから運用、維持管理まで、付加価値の高 …
業績向上
民泊事業と「空き家」の関係、その問題点と将来性は? 1.「民泊」がクローズアップされた背景とは 現在、か …
第三回目では「ありたい姿を導く分析手法として」SWOT分析とBSC分析の概要について紹介をした。前回SWOT分析は …
昨今話題になっている[BI(ビジネスインテリジェンス)]、企業内に存在する大量のデータを分析し、経営に活かすことと …
着眼大局〈成功のために学ぶことの一つ〉ビジネスで成功するために心得なければならないことはなんだろうか?「商品」 …
経理・会計ノウハウ
第三回目では「ありたい姿を導く分析手法として」SWOT分析とBSC分析の概要について紹介をした。前回SWOT分析は …
「たま駅長」社葬に3,000人参列 平成27年6月28日、和歌山電鉄貴志駅の駅長待遇 …
「お得な助成金」は使わないと損!! 前回までは、人事制度の肝や昨今の労使トラブルのトレンドなどをお伝 …
日本は“都市鉱山”!?その他気になるニュース平成の徳政令とは「金融円滑化没が3月末で期限切れを迎えました。民主党 …
会員メニュー
会員限定のメニューです
気になったページのMyリストへの登録や、経営に役立つ情報メルマガの管理など、さまざまな便利機能がご利用いただけます