成功するホームページについて考える-1（Storyboard）

成功するホームページについて考える-1

自社について考えてみる

弊社はこれまで多くのホームページやショッピングサイト、システム開発に携わってきました。

リリース後の経過をみると成功しているものも有れば失敗しているものもあります。

今回はこれまでの経験を踏まえて何がホームページでのビジネス活動の成否を分けているのか、成功している事例は何が違うのか考えてみたいと思います。

デザインだけにこだわらない、改めて自社について考えてみる

「新規顧客開拓をしたい」「売上げを伸ばしたい」「ブランドイメージを向上したい」等の目的でホームページやショッピングサイトを開設するのですが多くの場合、具体的な企画・構想が固まっていない状態だと思います。

その段階で「とりあえずデザイン見せてほしい」と言われるケースは少なくないのですが、弊社ではおすすめしておりません。

クライアントからすれば住宅でいえば自社をテーマにしたモデルハウスのようなサンプルをみることでイメージを膨らませたいのですが「できるならかっこいいデザインがいい」という感じでビジュアルに前のめりになってしまい肝心のコンテンツや構造設計が疎かになり本来の目的を見失いがちになるケースが少なく有りません。

ホームページのデザイナーはターゲットとする顧客像（年齢、性別等）を意識してデザインをします。もちろんプロとしての経験やテクニックに加えセンスといった要素も加わります。

ビジュアル的に「かっこいい」といっても最終的にクライアント判断で採用がきまるわけですが、そこに個人の趣味趣向が強く反映し結果的にどのターゲット向けにデザインされたのかと感じでしまうものも少なくありません。

例えば、清潔さや信頼性が求められる業種のホームページで背景を黒にしたり、派手にピカピカ光るアニメーションで自社の名前を点滅させたりしているホームページが過去にありました。

特別な意味で注目されますが、ブランドイメージの向上や問い合わせや売上げの増加につながるのは別だと思います。

ビジュアルイメージは重要ですがその前に、誰に何を訴えたいのか、改めて自社の強み・アピールポイントについて考える事が必要です。

この作業が重要で時間のかかるところだと思います。実際ホームページのコンテンツとして商品の関する資料はそろうのですが、自社の強みやこだわりと言った「語り」の部分に関して文章として形でまとめるのに苦労します。

自社についての強み、個性、方向性を文書化してそれをコンテンツや素材として持っておけば個性のある内容となりデザインをする際にも多いに参考になります。

そういう意味でTOPページや会社案内等自社を「語る」部分は大変重要です。ホームページは検索によってはトップページ以外のページ直接アクセスできますが名刺や広告、チラシ等に掲載するホームページのアドレスはTOPページとなります。そこでどのような会社でどういう取り組みをしているか全体をダイジェストするのがTOPページです。

またGoogleなどのSEOのプログラムはTOPページから各ページの内容をチェックしていきます。なので適度のテキストの情報を提供しどのようなホームページかをGoogleにもアピールすることになります。

時々、紙媒体で作成した会社案内等をそのままホームページ化しているところもありますがホームページでしかない情報を提供しなければ１回見れば十分ですし、見ない可能性もあります。

「これといって文章にする内容がない」と言われるケースがあるのですがビジネスとして活動しているのでそのような事はないはずです。

そんな時私は、雑談のような感じで会社設立時の苦労であるとか商品サービスの苦労話の他、素人感覚で素朴な質問をするといろいろなお話を伺います。そうすると多くの場合、嬉しそうな表情で業界や業務内容や商品等について「うんちく」を語ってくれます。

そのようなお話をまとめていけば、あらためて自社についていろいろ発見する事もありますし、強力なコンテンツになるのではないでしょうか。

デザインは流行り廃りもあり賞味期限のようなところもありますが、訴えるメッセージはそう簡単に価値は変化することはないと思います。