第五回:クロス分析

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第五回目はSWOT分析のクロス分析について紹介をします。

 外部環境分析で「機会」と「脅威」、内部環境分析で「強み」と「弱み」を洗い出しましたが、この「機会」と「脅威」、「強み」と「弱み」の組み合わせをクロス分析といいます。クロス分析をすることで経営資源の再配分、事業としての戦略が明らかになります。

クロス分析は4つの戦略に分けることができます。

・重点戦略(機会と強み):自社の強みと市場・顧客からの機会がマッチしたところになります。この分野は他社との差別化ができており、事業としては安定し金のなる木の状態になっています。さらにこの事業に関して市場や顧客が要望しているところなので自社にとっては経営資源をここに集中すべき戦略になります。この部分に投資を増やし、組織も変革して市場シェアを拡大していきます。市場シェアがNo1になれば影響力も増大になりコスト面でリーダシップを発揮することができます。こうなると売上、利益はさらに増えます。さらに他社との差別化を図り、参入障壁を高くすることができます。

・改善戦略(機会と弱み):自社は市場や顧客に対し影響力は小さいものの、自社が供給している製品やサービスは受け入れつつあり、その製品やサービスに顧客は関心があります。他社への追随が必要なため、ある程度の投資が必要であるがうまくいけばビジネスとして花開くことが考えられます。自社としては、重点戦略につぐ経営資源の配分が必要な分野になります。

・差別化戦略(脅威と強み):今まで自社としての強みを発揮してきたが、市場や顧客の反応は厳しくなってきている。このままの延長では、市場や顧客から見放されることもある。他社との絶対的な差別化を図る必要がある。差別化ができないと徐々に市場や顧客から見放されることになる分野であります。今までに投資してきた経営資源の見直しが必要な分野でもあります。計画的に推進することが肝要です。

・撤退戦略(脅威と弱み):新規にビジネスを展開したもののなかなか花が開かない分野で、他社との差別化ができていない状態にあります。さらに市場や顧客からも見放され、他社に追随ができていない状態にあります。このままの状態が続けば、事業を撤退しなければならないことになります。早い見極めが必要です。

  以上

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