■運のいい人、悪い人、その違い

〜営業マン育成虎の穴シリーズ〜

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商売でも、スポーツでも、芸術でも、分野を問わず成功した人が言う言葉があります。
それは、「諦めない!」です。
ある成功者は、成功する前に諦めるから失敗すると言っています。
確かにその通りです。


とは言うものの私のような凡人は、なかなか成果が出なかったり、失敗が続いたりすると、ついついネガティブに考えてしまいがちです。
「これは、自分には向いていないのではないのか?」、
「早く見切りをつけて、ほかのことをやった方がいいのではないか?」
など、あげればキリがありません・・・。


その反面、ちょっと上手くいくと、
「才能があるかもしれない」などと自惚れたりもするわけですから、困ったものです。
ちょっとしたことで、ポジティブになったり、ネガティブになったりと、心の状態はゆらりゆらりと揺れていています。
ここが、成功者と呼ばれる人たちと大きく違うのでしょうね。


恐らく成功者は、どのような苦境や逆境があっても、諦めずにそれを跳ね返す強い気持ちをキープしているはずです。
たとえば、アインシュタインは、一般相対性理論を明文化するまでに、実に21年という歳月がかかりました。
自分の身に置き換えてみると、ひとつのことを21年間も考えることができるでしょうか?
自分の力を信じるしかありませんよね。


そういえば、小学5年生の時、こんなことがありました。
 
  
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小学5年生と6年生の担任は、「伊藤啓一」という先生でした。
 私は、伊藤先生がソフトボール部の顧問をしていたことから、強制的にソフトボール部に入れられました。
ある日、こっぴどく叱られたことがありました。

 

練習試合の時だったと記憶していますが、私はバッターでした。
思いっきりバットを振ると、セカンドの方にボールが転がっていきました。
私は、「これは、セカンドゴロだ!」と思い、1塁へ走るのをやめてしまいました。
それを見た伊藤先生は、私のことを叱ったのでした。
完全にアウトになると思っても、それはバッターが勝手にそう判断しているだけで、人間のすることなので絶対はありません。
守備をやっている野手が、捕球に失敗する可能性もあるということです。


この場合だと、セカンドが捕球ミスをすれば、セーフになる可能性もあるわけです。
ただし、セカンドが捕球ミスをした場合にセーフになる条件として、バッターが1塁まで全力疾走していなければいけないのです。
ですから、どのような打球であっても、1塁へは全力疾走するのが基本なのだと思います。


元松下電器産業(現パナソニック)の社員で、財団法人松下政経塾に出向して理事にまでなった、「上甲晃(じょうこう・あきら)」さんは、プロ野球のコーチから、こんな話しを聞いたことがあるそうです。
その話しとは、「運が強い選手は、どんな当たりの打球でも全力疾走する選手」だというのです。
先程の伊藤先生の話しと同じなのですが、1塁への全力疾走と運の良し悪しを関連づけています。


全力疾走することで、守る方は緊張しますし、守っている時、全力疾走するバッターの動きがチラっと目に入ります。
そして、捕球できなかったり、1塁へボールを投げた時、暴投を誘う可能性があるというのです。
言われてみれば、確かにその通りです。
どんなに些細なことでも、全力で取り組むことの意義を考えさせられる出来事です。


このほかにも、誰も見ていなくても、手を抜かないということも大切です。
人間ですから、上司が見ていなければ、「ちょっとくらい手を抜いてもいいか・・・」
と思うこともあるでしょう。
しかし、それでは、運が逃げていくのだと思います。


やはり運は、「全力を尽くしている人」「行動量の多い人」「反応が早い人」のところに優先的にやってくるような気がします。
そして、成功者の多くが、「運が良かった」「運も味方してくれた」と言います。

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:営業
  • 株式会社リンケージM.Iコンサルティング
  • 新潟県新潟市東区大形本町3-1-38-608

【代表取締役・長谷川博之(はせがわ・ひろゆき)プロフィール】 新潟県三条市生まれ、新潟市在住。 高校卒業後、ジャズミュージシャンを目指し上京。その後、広告代理店、量販店などの勤務して、2001年に独立。 新潟県新潟市を中心に …

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