■ここにあったお店は…何だっけ?

〜営業マン育成虎の穴シリーズ〜

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以前、こんな話しを聞いたことがあります。
ある会社員が、通勤のため同じ駅を30年間に渡り利用したそうです。
会社の所在地さえ移転しなければ、
よくある話しなのかもしれません。


ある日、駅前にあるお店が閉店し、
建物は壊され更地になりました。
この会社員に、「以前、ここにはどんなお店がありましたか?」
と質問をしたところ、しばらく考えても思い出せませんでした・・・。
このお店は30年間この場所で、
ずっと営業していたにも関わらずです。


人の記憶というのは、いい加減です。
きっとあなたも、このような経験があるでしょう。


人間は、自分に興味のないものは、
目に入ってこないようにできています。
正確には、目に入っているのですが、
興味のフィルターにかからずに記憶が定着しないのです。


たとえばあなたが、トヨタのプリウスの購入を検討しているとします。
それまで車を見ても、まったく目に入ってこなかったプリウスが、
いきなり目につくようになります。
そして、「プリウスに乗ってる人って、意外と多いんだ!」
ということに気づくはずです。


これは、プリウスに乗る人が急に多くなったのではなく、
元々多かったのです。
ですが、あなたがプリウスに興味がなかったために、
目に入らなかっただけなのです。
このような事は、あらゆる商品やサービスで起こります。

 
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長谷川博之の眼★本物の商売を目指すポイント!
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この延長線上で考えれば、
「うちのお店の前は、歩行者も自動車も通行量が多いので、
多くの人に知られている!」と思うのは早合点です。
むしろ、毎日通れば通るほど刺激や新鮮さがなくなり、
空気のように風景と化してしまいます。
こうなっては、冒頭のお店と同じです。


「何十年もここで商売をやっているから、
地元ではほとんどの人が知っている!」
とおっしゃられる経営者がいますが、
私は上記の理由からつい疑いの目で見てしまいます。


また、転入や転出が多い地域では、
10年もするとかなりの住民が入れ替わっていることがあります。
これも、要注意です。


では、どうすればいいのでしょうか?


それは、お店を認知してもらうための工夫、
たとえばアイキャチを作ることです。
アイキャチとは、通行人の目を引いたり、
目を止める効果のあるものです。


「色」「形」「キャチコピー」「画像」「イラスト」の組み合わせです。
看板やボード、オブジェなどが代表的な媒体です。
そこに何を表現するのかが、腕の見せどころです。


また、どんなに強烈なアイキャチでも、
いずれ慣れてきて刺激がなくなります。
こうなっては、風景と化してしまいます。
ですから、アイキャッチは
定期的に変えていかなければいけません。


このような視点でお店を観察していくと、
アイキャチを疎かにしている店が多いことに驚かされます。
これは、BtoCだけでなく、BtoBでもいえます。

 
山形県鶴岡市にある秋山鉄工は、製造業でありながら、
工場の外壁にすごいアイキャチがあります。
これならば、絶対に認知されるという見本です。
 

 工場の外壁には、
「真空ほぼ専業 ハイ!秋山鉄工です」
「ここは鶴岡市日本国です」
「物創りの心伝えなきゃ、秋山鉄工」など、
遊び心のある強烈なキャチコピーが掲げてあります。


あなたのお店や会社は、
通りがかりの人や車が記憶に残るような特徴はありますか?

ビジネスコラム提供者情報

  • コンサルタント:営業
  • 株式会社リンケージM.Iコンサルティング
  • 新潟県新潟市東区大形本町3-1-38-608

【代表取締役・長谷川博之(はせがわ・ひろゆき)プロフィール】 新潟県三条市生まれ、新潟市在住。 高校卒業後、ジャズミュージシャンを目指し上京。その後、広告代理店、量販店などの勤務して、2001年に独立。 新潟県新潟市を中心に …

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