数年前の経済誌での中間管理職の特集記事に対して、
以下の様な1読者からの投書がありました。
「昔、接客業の店長として、名ばかり管理職の実態で働いていた。
店長になった途端に数千円の手当がついただけで、
週2日の休みが取れなくなった。
基本的に残業はカウントされなくなり、サービス残業が多かったが、
売り出しの日が迫ると限度を超える残業を、たくさんさせられた。
ただ、当時はサービス残業をしていても、あまり不満はなかった。
若かったということや、仕事を任されているという意識が
あったためだろう。
一番よかったのは、企画や商品管理、
あるいは何を仕入れるか、販売価格をどうするかについての
裁量権があったことだった。たとえサービス残業をしても、
自分が立てた計画が目論見通りにいって成果が上がれば、
給料は同じでも達成感があり、スタッフたちと飲みにいったりした。
ところが本部による一括管理が始まり、
店長としての権限は無くなり、単なる金銭管理とパート、
アルバイトの管理者になってしまった。
何が本当に重要なことなのかを理解せず、店長に残業代をつけるとか、
そういうことだけで片づくと思っている会社の上層部と、
店長の心の隔たりは、まだまだ大きいようだ」
勿論給料が多いにこしたことはありませんが、
仕事のやり甲斐というのは、それだけで決まるわけではないのです。
一般にやり甲斐は、裁量権の大きさに比例することが
多い傾向があります。
自分の思い通りになる部分が多ければ多いほど、
仕事は楽しく面白くなります。
介護・医療・看護・農業・教育等、
行政規制が多く裁量の余地に乏しい業種と、
離職率の高い業種が一致することが多いのは、
決して偶然ではありません。
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(氏名):佐野 之泰(さの ゆきやす) (生年月日):1955年11月3日(さそり座) (血液型):A型 (趣味):ダイビング・ピアノ・旅行・読書 (学歴):東京大学経済学部卒業 (職歴):日本電気株式会社 管理部 管理課長 …
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