「経営者の想いと法律の壁！！」 【経営MAGAZINE】

「経営者の想いと法律の壁！！」

 

「たかの友梨ビューティクリニック」での、労働基準法違反のニュースでも取だたされ、ご覧になった方も多いのではないでしょうか？

今回問題とされている行為も、ブラック企業としてやり玉にあげられてきた、ユニクロ、ワタミ、すき家などとの共通点も多くあります。

 

今回の事件の概要を簡単にまとめると、

１．店舗で働く女性従業員が、働環境改善のためユニオンに加入して団体交渉申請

２．労働環境改善のために、労働基準法違反について労働基準監督署に通報

３．通報を理由に、店の全従業員が見ている中で、女性従業員が高野社長から2時間半に渡って圧迫的行為を受ける

４．女性従業員は、精神的に追い詰められ、体調を崩し夜も眠ることができず、会社に出社できなくなる

５．公益通報者保護法の趣旨を逸脱し、労働組合法違反で公益通報を申し立てる

６．ニュースやインターネットを通して、内容が世間に広がる（苦情や企業ブランドの損失）

 

この事件での大きな問題としては2点あります。

もし皆さんの会社でも同じようなことが行われていたら十分にご注意ください。

 

問題１．休憩時間が取れない（8時出勤から20時まで休憩なしの連続勤務など）

ちなみに、「たかの友梨ビューティクリニック」では5分、10分のパック時間が「休憩」とされており、その5分のパックの時間も積み重なれば６０分休憩したことになる、と企業側は主張している。

 

問題２．脅迫・圧迫して従業員を黙らせる

今回のケースでは、通報者の女性従業員に対して、高野社長本人から、食事会と称して同じ店舗で働く全従業員の前で2時間半にわたり「労働基準法にぴったりそろったら絶対成り立たない」「つぶれるよ、うち。それで困らない？」「あなた7年いた会社潰してもいいの？」などと脅迫・圧迫行為を行っている。

またこの内容は音声データとして記録もされている。

 

その他にも、人件費を圧縮して、社長はロールスロイスに乗り出勤、豪邸で優雅な生活。などニュースやインターネットでは叩かれていますが、それ自体は今回の労働基準法違反とは無関係なので置いておきます。

 

さて、こういった問題やニュースをご覧になって立場により感じ方やとらえ方も大きく異なることと思います。

声を大にして、その通りだとまでは言えなくとも高野社長の言いたいことも分かる。という経営者の方も多いのではないでしょうか？なぜこんな問題が起きるのか？その原因の一つとして、「法律は時間に対してお金を払いなさいと考え」「経営者は成果に対してお金を払いたい」という埋めがたい考え方の相違があります。

しかし、この法律と経営者の考え方の違いを埋めることは可能です。会社のルール（就業規則や賃金規定など）をしっかりと作成し、従業員の皆さんにどんな働き方をして欲しいのかを明確にすることで可能になります。

100％希望通りの制度にはならなくても、法律を順守しつつ自社の望む形に近づけることは可能です。

会社の存続を守っていくことは、従業員やその家族の生活を守ることにもつながります。永続的経営、長期雇用の実現のためにも自社で問題が起きる前に、対策やルール作りを是非早急に行ってください。

シンミドウでも助成金対象となるお得な「人事制度コンサルティングパック」と「労務管理ソフト」を新たにご用意しました。せっかくやるなら早めの対策が吉と出るのが「人事制度構築」や「労務管理」です。このチャンスを逃さない為にも是非前向きにご検討ください。

ご不明な点や自社で本当に活用できるのかなど、不安な点等ございましたらお気軽にご連絡ください。今回お伝えしきれなかった細かな部分もお伝えさせて頂きます。

【お問合せ】　050-5819-9201　人事労務担当：松　村まで

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