もしあなたが営業マンならば、こんな経験をした事はないでしょうか?
見込み客はいっぱいいるが、なかなか成約には至らない現象です。
特に、高額商品ではありがちです。
たとえば、中古車販売を考えてみましょう。
新聞折り込みチラシやネットを見て、多くのお客様が来店したとします。
しかし、なかなか成約には至らず、見込み客のまま長期化しているというものです。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
中古車は、お店の展示車で気に入ったものがないとオークションで探すということが日常的におこなわれています。
お客様はお店のスタッフに、いろいろな要望を伝えます。
「車種」「年式」「色」「装備」「価格」などです。
お客様の要望通りの車が、すぐに見つかることは滅多にありません。
お客様の要望に100%合致することは難しいのです。
============================================================
そこで、何回もオークションで探すことになります。
そして、ようやく見つかった中古車をお客様に提案します。
この段階で成約になればいいのですが、
「もう5万円安い車はないのか?」
「同じ価格で、違う車種の車も探して欲しい」など、
新たな要望を言われる場合も度々あります。
お客様にしてみれば、高額商品を買うわけですから、できるだけ要望に沿った車を欲しいわけです。
このようなお客様が、いわゆる長期化した見込み客になります。
このようなことが幾度となく繰り返されると、見込み客は長期化していきます。
しかし、営業マンは、大切な見込み客であることから、できるだけお客様の要望に応えようと必死になります。
「できない事はできない」と、お客様にはっきり伝えるべきです。
長期化している見込み客を多く抱えている営業マンは、見込み客が減ることを恐れて、なかなかこれが言えません。
その結果、ついついお客様の要望を100%実現しようと努力してしまうのです。
しかし、次々と芽生えるお客様の要望にすべて付き合っていては、いつまで経っても成約には至りません。
そこで、「できない事はできない」と伝えるだけでなく、お客様に納得してもらうために必ず代替案も提示します。
「お客様のご要望通りの車はございませんでした。ですが、それ以上にコンディションの良い車がありましたので、提案させていただきます」という感じです。
これとは正反対に、「あなたにすべてお任せする」というお客様にも要注意です。
私も何度か経験がありますが、このようなお客様は話しがこじれるケースが多々あります。
任されたつもりになって提案すると、「そうではない!」と言い出し、結局、お客様の要望をゼロから聞くことになります。二度手間、三度手間になります。
特に、オーダーメイド系の商品やサービスは要注意です。
ビジネスコラム提供者情報
- コンサルタント:営業
- 株式会社リンケージM.Iコンサルティング
- 新潟県新潟市東区大形本町3-1-38-608
【代表取締役・長谷川博之(はせがわ・ひろゆき)プロフィール】 新潟県三条市生まれ、新潟市在住。 高校卒業後、ジャズミュージシャンを目指し上京。その後、広告代理店、量販店などの勤務して、2001年に独立。 新潟県新潟市を中心に …
営業戦略
何故、いろんな企業が化粧品事業に進出するのか?化粧品ビジネスの魅力とは?私は行政書士になる前、某化粧品会社に長 …
前回は人事制度運用の肝についてお話をしましたが、今回も引き続き運用において重要な管理とコミュニケーションに …
こんにちは、大阪で活躍するコンサルタント、小橋です。私がコンサルティング活動している中で、経営者からよくこんな …
着眼大局〈成功のために学ぶことの一つ〉ビジネスで成功するために心得なければならないことはなんだろうか?「商品」 …
接客・サービス
1.感動接客の基本心得CS(お客様満足)も現在では、お客様の期待お店の対応結果→顧客満足「期待していたとおりだった …
先日、青山から外苑前の道を散策していると自動車ディーラーのテスラモーターズでモデルSというEVの試乗 …
リフォームで各種商品を検討する際、 主に定価の決まっている商品 IHクッキングヒーター インターホン 食 …
よく「相手の立場になって考えなさい」と言います。 商売であれば「お客様の立場になって考えろ!」ということです …
会員メニュー
会員限定のメニューです
気になったページのMyリストへの登録や、経営に役立つ情報メルマガの管理など、さまざまな便利機能がご利用いただけます