■ドラゴン桜のような学習塾があった！（株式会社リンケージM.Iコンサルティング）

■ドラゴン桜のような学習塾があった！

～経営戦略虎の巻～

もう１０年近く前になりますが、
「ドラゴン桜」というテレビドラマがありました。
主演は、阿部寛と長谷川京子です。

このドラマは、落ちこぼれの高校生が、
東大合格を目指すというストーリーです。
私は、リアルタイムでこのドラマを見ていませんでしたが、
しばらく経ってからレンタルビデオですべて見ました。
結構、はまりました。

落ちこぼれの高校生数名が、東大合格を目指すまでのストーリーは
ひじょうにワクワクして感動しました。
最初は半信半疑だった生徒たちも、徐々に真剣になっていきます。
結果、落ちこぼれ高校生数人の中から、

確か２人の合格者が誕生したのです。

所詮ドラマと言えばそれまでですが、
このようなことも現実にはあるのでしょう。
生徒たちの努力はもちろんのこと、
この生徒たちに受験勉強を教え込んだ教師の能力もすごいのです。
間違った教え方をすれば、
決して東大などに合格できるはずはありません。

もう一年ほど前のことになりますが、
ある学習塾を経営している方から相談がありました。
この経営者は、ごく一般的な学習塾を経営されており、
それなりに成功されていましたが、
「新たに学習塾を始めようと思うのだが、
このプランでうまくいくだろうか？」という相談でした。

いわゆる新規事業の成否に関する相談ですが、
あまりにニッチ過ぎて判断の難しい
相談だったのを憶えています。

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長谷川博之の眼★本物の商売を目指すポイント！
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そのプランとは「〇〇専門の学習塾」です。

大変にエッジが効いており、わかりやすいコンセプトですが、
ひとつだけ問題がありました。
その問題とは新潟という地方都市でこの事業が成り立つのか、
それとも成り立たないのかです。

ただ、この経営者は自信がありました。
その理由とは、自分の息子を指導をして〇〇に合格させていたからです。
ですから、大変説得力があるわけです。

私は少しだけ無料のアドバイスをしたのですが、
その後どうなったかは定かではありません。

商売は同じ業種でも、ちょっとしたアイデアや
今までとは違う視点を持つことによって、
いかようにでも発展させることが可能です。

たとえば「女子学生専門の学習塾」があってもいいでしょう。
逆に「男子学生専門の学習塾」があってもいいでしょう。
さらに「スパルタ教育の学習塾」があってもいあでしょう。

また、勉強していて、わからないところがある時だけ利用できる
「スポット型の学習塾」があってもいいでしょう。
アイデアひとつで、発想はどんどん広がっていきます。
商売というのは、アイデアも大切ですが、
もっと重要なのは需要があるかないかです。

新潟県に「真友ゼミ」という学習塾があります。

この学習塾のコンセプトは、
「赤点・Ｅ判定からの大学受験」をモットーにしています。
新潟県の新潟市、三条市、六日町と宮城県の仙台市にある
中学生、高校生、高卒生の個別指導学習塾です。

先程のドラゴン桜ではありませんが、
落ちこぼれの高校生を大学に入れようというコンセプトです。
進学が気がきでない両親の夢を叶えてくれる夢のような学習塾です。
いわば、落ちこぼれ専門の学習塾というわけです・・・。

諦めかかっている人に希望を持たせるのですから、
大学合格に成功すれば、大変に感謝されるでしょう。

市場には主流となる客層のほかに、
このようなネガティブな市場もあるということを
忘れないでください。

そして、ここを狙うというのも
ひとつの戦略なのです。